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HOME > 相法早引現代語訳序文

《目録》

*原文で用いられている助字の「者」は、主に主語を提示する「~は」と、人物や事物などを表す「もの、ひと、こと」の意で使用されている。翻訳に際しては文脈によって理解しやすい方を採用した。

1.忠孝五常の相
2.上分の相
3.貴人の相
4.官位の相
5.威勢ある相
6.有徳の相
7.道徳の相
8.発展する相
9.発展しない相
10.勢いが強く、家業が十方に広まる相
11.才知愚暗の相
12.師匠となる相
13.運を開く相、開かない相
14.運が強く腎厚く長命の相
15.腎弱く短命の類の相
16.心が忙(せわ)しい相
17.心の状態を知る相
18.悋氣(≒嫉妬心)が強い相
19.足る事を知る(≒万事に満足出来る)相
20.足る事を知らない(=不平不満の多い、愚痴の多い)相
21.家が広い、狭いを知る相
22.不敵の(≒油断出来ない)相
23.目上に背く(≒上司を裏切る)相
24.弟の相
25.親の家(≒家業)を継ぐ相
26.一人っ子の相
27.家を二軒持つ相
28.普請(≒工事)を好む相
29.養子の相
30.妻縁夫婦関係の吉凶の相
31.子孫の有無の相
32.子孫に縁がない相
33.跡取りに長女がいる相
34.人の上に立つ(≒物を支配する)相
35.弁が立つ相
36.妻に厳しき相
37.浮気で難がある女の相
38.窮命(≒窮境)の相
39.近く大難に遭う相
40.必ず水難がある相
41.脳卒中の相
42.一相あれば百貧を免(まぬが)れる相
43.一相あれば発展出来ない相
44.観相(看相)の心得
45.手指の相
46.手の筋(すじ)の相
47.三紋について
48.爪の相
49.三停について
50.頭の相
51.頭頂の相
52.髪の相
53.顔正面の相
54.首の相
55.鎮骨(後頭部)の相
56.肩の相
57.手(腕)の相
58.胸の相
59.乳房の相
60.腹の相
61.臍の相
62.腰と尻の相
63.男根(=男の陰部)の相
64.股(もも)の相
65.足の相
66.身体の三停(さんてい)について
67.骨の相
68.肉の相
69.皮膚の相
70.青筋の相
71.言語の相
72.息の相
73.座相
74.歩行の相
75.寝入る時の相
76.二十一穴の部位と意味
77.八色の意味
78.二十一穴における八色
79.七穴の部位と意味
80.血色判断の部
81.離血色の部
82.相法早引付録
83.述書出板目録

~相法早引現代語訳について~

『相法早引』は、江戸時代に活躍した観相家水野南北が、初学者のために、『南北相法』のスタンダードな内容を再編集した書である。また、師である水野海常の追善供養のため、人相術を学びたいと願う者に、一千部限定で無料配布された書でもある。幸いにも私は当時の原本を二部入手する事ができたのだが、私独りで読み終えてしまうのも惜しいので、南北先生追善の意も込めて、現代語訳版を無料公開する事にした。この書は『南北相法』に準じているため重複する箇所も多いが、『南北相法』には記載されていない項目もあるので、充分に活用していただけると思う。 

                  庚寅之初夏 水樹龍堂記

《自叙》

そもそも、この書は私が『南北相法』前編・後編全十巻の中から、初心者が必要とする箇所を撰び出して、『相法早引』と名付け、海常先生の追善供養のために、相法の道を歩もうとする人に、一千部施(ほどこ)したものである。私は学問を学ばず、文字も読めなかったので、愚盲(ぐもう)と思える事が多かった。だが、相者は学問を教える者では無く、ただ相法を明らかにして人を良い方向へ導く事を第一とするので、学問的な事はあまり重要では無い。私は元来、相道指南など出来るような者では無い。極めて愚賤で、まともな生き方など出来ない人間であったからである。だが、師である海常先生に随(したが)ってからは、相法というものに心を寄せ、日夜心魂を注ぎ込んだ徳により、ようやく相法の奥義を極め、門人も千人以上に至った。さて、この度その徳と功により、慈雲国師から居士(こじ)号を使う事を許された。私は非常に嬉しく思い、その恩に報いるため金百疋(きんひゃっき)の見料を取らず、一千人を無料で観相したのだが、同時に相法というものを広める事が出来た。海常先生は本来相者ではなく、密教を伝道する僧であり、非常に徳のある方である。私は、若かりし頃は不孝不義者であり、五常はもちろんの事、人道というものさえも知らなかった。しかし、不思議な因縁というものであろうか、ある日道を歩いている時に、道の端で観相していた海常先生が私を手招きし、相法について少し話し、私の行いをどう改めるべきかを助言して下さった。その時から私の心に変化が生じ、先生の助言の通りに忠孝がどういうものであるのかを聞き、感じて、相法を学ぶようになった。その後、先生の俗姓である水野姓を私が名乗る事を許して頂いたのだが、何たる奇縁であろうか、私の父の姓も水野姓だったのである。したがって、私の門人であっても、水野姓を名乗らせる事は許していないのであるが、困った事に『南北相法』前編校閲者に、「水野」とか、「南」の一字を名乗る門人がいる。なぜなら、『南北相法』を出版する時点で、まだ家法掟を定めていなかったからである。最近でも水野姓や南の一字を名乗る相者が多数あるため、私の門人には水野姓や南の一字を名乗らせる事を禁じ、すでに名乗っている者は改名させる事とした。このような経緯で今後、水野姓や南の一字を名乗る相者がいたとしたら、それは私の門人では無いという事になる。もし将来、私の相法に執心し、最終的に皆伝に至った門人がいたとしたら、その名を一人残らずこの書に記載する。その後も皆伝の門人などがいたら、追々この書に書き足してゆくつもりである。元々、私は隠遁を楽しみたいがために子孫を残さず、相続する物も何も無い。故に水野南北という名は我一代の独名である。何度も繰り返して言うようだが、今後、私の門人であるとか子孫であるとか言って水野姓や南の一字を名乗る者がいたとしても、それは決して私の門徒では無い事を承知しておいて頂きたい。

*居士号(こじごう)…在家で仏道の修行をする者への敬称。また、仏教で死後、僧侶が死者に付ける名の敬称である。現代では戒名は死後もらうのが通常であるが、この当時は生前に戒名をもらうのが一般的であった。しかし、江戸期では一般大衆が居士号をもらうのは異例であり、かなりの徳を積んだと認められるか、寺社に多くの寄進を行う事などが必要とされた。居士号は、南北先生もかなり喜んでいたように、余程のケースでないともらえなかったようである。
*愚盲(ぐもう)…愚かであるという事。
*相道指南…相法を教える事。
*金百疋(きんひゃっき)…大体、今の相場で10000~20000円前後ではないかと思う。その手の資料が無いので確実なことは言えないが、比較的高めの見料に設定していたのではなかろうか。
*五常(ごじょう)…儒教用語で、人が守るべき五つの徳目の事。仁、義、礼、智、信の五つ。
*人道…人として守るべき道の事。人が人たる道。
*手招き…手を振って、こちらへ来るように合図する事。水野海常翁は、水野南北翁が大きな可能性を秘めている事を観抜いて、手招きしたのであろう。水野海常翁も相当な眼力の持ち主であったと推察される。
*忠孝…主君への忠義と親への孝行。
*校閲(こうえつ)者…原稿に目を通して文字の誤りなどを直す校正作業者の事。今でいえば編集者に近い。
*執心…ある事物に夢中になる事。
*皆伝(かいでん)…師からその奥義を全て伝える事。奥許(おくゆる)し。
*隠遁(いんとん)…世俗から離れて生活する事。

《編集者》

紀州 大薮八助(南紀)
南都 半田周造(水野八氣)
井上殿主
藤縄金兵衛
湊忠兵衛
常寿院壹丹
栗岡陸奥
度邊壹丁
児玉七郎右衛門
中村平三郎
小西伯翁(南翁軒)
正学寺海門
古野源兵衛
坂上勘子
坂上治右衛門
橋爪文止
黒江雲城
藤井山丁
川崎恒七
伊澤松山(水野松山)


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