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八相

ここでは、人相を観るのに最も重要な観方である八相(はっそう)について説明します。以下は、『南北相法前編巻ノ三』から八相についての項目を抜き出し、私が現代語訳に翻訳したものです。原文の持ち味をなるべく活かしつつ、加筆している部分もあります。

八相の論

一 悪相の者は、相対すると、何となく相者の心に鋭い感覚が浮かぶ。また、何故か荒々しく心が打たれる感じがする。だが、相者には、見下すような感じが強くあるように思える。この人は必ず悪相である。

一 貴相(貴人の相)の者は、相対すると、相者の心に崇高な神仏の社殿に入るような感じが浮かぶ。この人は必ず貴相である。

一 威相(威厳のある相)の者は、相対すると、一般庶民が時の領主(国主大名)や奉行(武家の職名)の前に平伏すような感じがして、ただ何となく恐れ入る(恐縮する)感じが、自然と心に浮かぶ。この人は必ず威相である。

一 貧相の者は、相対すると、何となくもの淋しい感じがして、日陰で遅れて咲く、花の葉が枯れるようでもある。この人は必ず貧相である。

一 福相の者は、相対すると、その姿形が暖かな感じがして、時正(下記参照)の山野を楽しむような感じがある。また、気を使わなくてもいいような感覚もあり、相者の心が自然と豊かになるようでもある。この人は必ず福相であるが、このことはよく考えなければならない。

一 夭相(短命の相)の者は、相対すると、何となくその姿形に、花の萎れるような感じが心に浮かぶ。また、たとえ相に勢いがあったとしても、燈(下記参照)の油が無くなってきて、火が消え入るような感じがある。この人は必ず夭相である。

一 孤独の相の者は、相対すると、その姿形が淋しく、鶏が雨に打たれるような感じがする。また、相者の心に頼りない感じや老後を心配してしまうような感じが浮かんでくる。

一 寿相(長寿の相)の者は、相対すると、自然に相者の心が豊かで安らかになる。また、その姿形は健やかで、物事に動じない感じがして、例えば、自分が小舟に乗っていて、眼前を大船がゆくように思える。この人は必ず寿相である。

一 八相の事は各々、相者の見識によって考えなければならない。また、八相には真の(純粋な)八相は少なく、いくつかの相が入り混じっていることが多い。さらに、相者に徳があるか、徳が無いかによって、貴人を賤人と相することがあり、逆に賤人であっても貴人と相してしまうことがある。故に、相者はまず己れ(自分)を相して、後に他人を相することが最も重要なのである。このことはよく考えねばならない。

*時正(じしょう):春と秋の彼岸の中日。または彼岸の7日間のこと。つまり、二十四節気である春分(3月21日頃)、秋分(9月23日頃)にあたる。
*燈(とう):灯台のこと。江戸時代に使われていた室内照明器具のひとつで、支柱の上に油皿をのせ、灯心を立て、点火する台のこと。灯明台ともいう。
*『南北相法』には記載がないが、八相には必ず陰陽があるので、それを観抜くことも重要である。簡単に言えば陰相は「嫌な感じ、暗い感じ、冷たい感じ、濁った感じ」などであり、陽相は「明るい感じ、温かみがある感じ、スッキリした感じ」などである。例えば、威相で陽相ならば、誠実で、相に濁りがなく、声もスッキリしているが、陰相ならば、腹黒く、強引で、眼が据わり、声に濁りがあり、街中でも平気で大声を出す、というような具合である。陽相を例えるならば、オルレアン解放に貢献したジャンヌ・ダルクであり、陰相を例えるならば、独裁政治のもとにユダヤ人を大量虐殺したアドルフ・ヒットラーである。威相は良くも悪くも、大事を成すが、英雄となるか愚者となるかは、相の陰陽を見極めれば、自ずと観えてくるものである。